みぞうのふきょう。


by tomo_macintosh
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50ミリリットルの謎

50ccとも言いますね。余談ですがこっちではccって通じない気がします。

うちのラボの培養室にはちとシャレた冷蔵庫があって、扉がガラスで中が見えるようになっています。え?大したことないって?まあフツーの冷蔵庫よりは閉めたまま中身が見えていいでしょ。培養室なので中身はメディウムと呼ばれる培養液がほとんどです。中には血清なんてのもありますが、これは培養液に足す栄養剤のようなもの。カビないように抗生物質なんかもあります。

培養液は小分けにして使ったり、特殊な用途に使うために小分けにする人がいます。なので、小分けにした培養液や溶液を入れたチューブをたてておく発泡スチロールの型が置いてあります。余談ですが発泡スチロールって最初何て英語で言うのかとっても戸惑いました(単に知らなかったとも言う)。Styrofoamなんて言います。未だにスペルが覚えられません(笑)

以前からその発泡スチロールのラックにDMEMとかRPMIなどの培地名だけが書かれた50mlチューブがたくさんささっているのを知っていました。余談ですがこういう得体の知れない培地を手にした時、大抵するのは振ってみること。泡が立つと上に書いた血清が足してある証拠ですので、だれかが小分けしたものだと察しがつきます。そのたくさんある50mlチューブは無記名・無記日?で誰がいつ何の目的で小分けしたのか、そしてなぜ小分けしたまま放置してあるのか、長い間謎でした。

それがつい先日ひょんなことから判明しました。ある大学院生、それももうすぐPhD修了か、というような学生の仕業だったことがわかりました。私t-macが新品の培地に血清を入れているのをたまたま目にしたその学生、
「そのまま50ml足すだけ?(正確に)10%にしないの?」
こっちは口をあんぐり。それでもすぐに事情は読めました。そして上に書いたたくさんの50mlチューブの正体も。彼は新品の500mlの培地のビンから50mlを抜き取ってチューブに入れておき、代わりに血清を50ml足して正確な10%(volume/volumeの)にしていたというわけです。

これって前に研究留学ネットのBioTechフォーラムでも見かけたことがあるんですが、私自身は全くの無駄だと思います。なんでそんなところに正確性が必要なんでしょう?そもそも血清なんてロットによって違うし、、、450mlの培地に50mlの血清を足すのと500mlの培地に足すのにどんな差があるって言うのでしょう?

それでも普段から超の付く几帳面で、どんな実験も隅から隅まで隙のない、そんな人間がしていることなら黙って見過ごしましょう。でも、普段から後片付けはしないし、無駄遣いも多いし、細胞の管理も杜撰だし…おっと、つい悪口を言ってしまいました。まあ中間管理職的な立場としては管理不行き届き、ではあるとは思うのですが、部下を管理しなくてはならない会社ではありませんし、「学生」ですから自ら考えてほしいもんですし…って思うんですが、これって逃げですかね。なんて悩みは誰もわかってくれないんだろうなあ。

余談ですが、勿体ないので50mlチューブをかき集めて500mlの培地ビンを作っちゃいました。あーすっきり。
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by tomo_macintosh | 2009-03-12 15:56 | しごと