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復活なるか


by t-mac
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PhDコースを修了する学生を見て思うこと

PhDコースを修了する学生を見て思うこと_c0064899_1193860.jpg

今月はホントウにいろいろありました。公私にわたって。その締めが来週から始まる遺伝子治療学会なわけですが、今現在はそれに向かってラストスパート…ちょっと息切れ気味(笑)。以前ほど根をつめる、ということができなくなりましたねぇ。

この5月、ラボから3人の大学院生がディフェンスをしました。5年ほどの全研究成果をまとめて発表し、PhD候補、だった彼らが晴れてPhD、と呼ばれるようになります。上の写真は3人のうち最後の学生のディフェンス修了の打ち上げパーティ。3人それぞれ同様のパーティがありました。

3人それぞれなディフェンスではありましたが、それぞれ奥さんあるいは旦那さん、親や兄弟が出席したり。日本でのケースは実はよく知らないのですが、恐らくは大分様子が違うのではないかと思います。ラボのメンバーが出席するのはもちろん、彼らがそれぞれ依頼して引き受けてくれたコミティーの教授達が参加します(どのディフェンスでも1人か2人が遅れてくるのはなぜ?)。

3人のうち2人が女性だったのですが、終了間際は感極まるのか、両方とも言葉に詰まってました。きっと長かった日々がいろいろと思い出されるのでしょう。考えてみればこのような「晴れ舞台」的な場所に親兄弟がいた記憶がありません。親がいったい息子は何をやっているんだろう?と思っていた(る)のかと思うと、少々不憫な気がしました。

実は彼らがラボからの初めてのPhDコースの卒業生。実績や論文はそれぞれいろいろですが、正直とっくに終えていてもおかしくない学生もいれば、もう終わらせちゃって良いのか?と感じる学生もいます。修了させるかどうかはボスの胸先三寸、に学生の押しの強さなのかな?というのが感想です(笑)。

プリ・ポストドクトラルのフェローシップに応募する際、もちろんボスがメンターになるわけで、その申請書の講評にはメンターの適性についても言及されます。ここだけの話、これまでPhDコースの修了者がいないという点をいつも指摘されています。ラボ立ち上げの初期ならやむを得ない、で済むでしょうが、5年も6年も経っているとさすがに問題視されるのでしょうね。

3人、と書きましたが実はこれには嬉しいオマケがあって、今月は都合4人のディフェンスに出席。もう1人は実はうちのラボから追い出された学生。追い出されたのは後にも先にも彼だけです。前述の3人とスタートはそれほど違わないのでほぼ順当に卒業できたことに。過去に出会った大学院生の中では一番シンパシーを感じられた彼が無事卒業できたのにはジーンと来ました。

そもそも彼らが卒業する頃にはとっくにいなくなっていたはずの自分、彼らに負けず頑張らないといけません。
by tomo_macintosh | 2008-05-24 01:08