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復活なるか


by t-mac
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先週の日曜日

先週の日曜日_c0064899_9551781.jpgそういえば日曜にあったセミナーの感想を書いていなかった。南カリフォルニアと言っても北はLos Angeles(あるいはSanta Barbara?)から南はSan Diegoまで、300km近くあり、東京から名古屋くらいの範囲にわたる。今回はそのほぼ中間地点であるIrvineでの開催。近年人気急上昇の都市で、アジア系が多く、街並も比較的新しく、日系も進出が著しい。

にもかかわらず最終的には30人近くの人が参加。San Diegoからいらした人と挨拶して、比較的似た境遇なことに驚く。研究者で知り合うかなりの日本人は医学部出身だけど、その方も元々は製薬会社出身とのこと。思わぬ出会いについつい興奮してしまったが、講演会があったのであまり話せず。また是非お会いしたい。a-potさんにも昨年末お会いできて楽しいひとときを過ごさせていただいたし、チャンスは少ないが、こういう機会をもっと持ちたいものだ。

メインのトークはWako USAと三橋先生、竹花さんの三者。Wako USAさんには本当にお世話になっている。今回のこの会だって、告知してもらった上にサポートまでしていただいた。なんとか恩返しがしたいが、試薬ってあんまり注文しないんだなあ。日本にいる時からお気に入りだったセルバンカー(こっちではなぜかBAMBANKER)も買ったばかりだし。品質には自信があるそうです。ちょっと宣伝のお手伝い。施設ごとのウェアハウス(在庫置き場?発注して届くのを待っている必要がない)のようなものも考慮中だそうだし、頑張って下さい。

三橋先生のお話は非常に興味深く、柔軟な発想と積極的な姿勢に感銘を受けた。それでいて非常にフランクな方で、血中mRNA絶対量の定量という面白い技術を何とか自分の分野に(笑)活かせないか、とそれ以来時折考えている。それにしても癌になりやすさの推測、ってのは面白かったなあ。ああいう多角的な発想、というのは以前からずっとできるようになりたいと思っているんだけどなかなか難しい。

竹花さんのお話はアメリカで(あるいはアメリカに限らず)どうやってsurviveしていくか、またいかに面白く生きていくか、というお話でとても参考になった、、、と言いたいところだけど、実のところ結構ショックだった。あれじゃあ(事前にお願いしていた)元気の出る話じゃなくて元気のなくなる話だった、という声もあったし。まあ現実を冷静に直視した方がいいよ、ということだと思って自分を奮い立たせるのみ。

いわゆるPIを目指さない、アカデミアに残ろうと思っていない人の選択肢は、自然とインダストリー(民間会社)になる。極論するとそんな人のためのものだった竹花さんのトークだったのだが、研究者の格付けは企業内ではかなり低い、というのが自説だった。だから、場数を踏んで、早めに管理部門なり上の方を目指した方が「おもしろい」よ、とのことだった。ちょっと聞捨てならないけど(笑)、それなりの経験を経た方だし、その裏にあるものがなにかあるのだろう。どこに価値観を置くか、も人それぞれだろうし。

最後の最後にしばらく話すことができたが、その時の囁き「(とにかく)早い方がいいよ」をこの一年、忘れないようにしよう。
by tomo_macintosh | 2006-01-21 09:57 | くらし