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復活なるか


by t-mac
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国益って

サンディエゴの学会は結局、メキシコ料理の食い倒れツアーと相成りました。中日・最終日ともにサンディエゴ・オールドタウンでメキシカン(メキシコ料理、なんですがどうも料理、という言葉が感覚にマッチしません)を堪能。かつてはメキシカンの量の多さと味の平坦さに驚愕しちょっとしか食べられなかったものですが、今では平気な顔をして平らげてしまうのですから腹部の形態変化も頷けるというものです(笑)。

肝心のカンファレンスは癌研究における標的New Targets and Delivery Systems in Cancer Diagnosis and Treatmentということで様々な分野からのスピーカーが登場、ライバルとなりそうな人たちの講演内容にずいぶん刺激を受けました。ただ、見る限りはどのPIも一つのプロジェクトに多数の兵隊を投入している模様。これじゃあまともな勝負は辛い。よほどユニークなテーマならともかく、今取り組んでいるのは決してコンペティターの少ない分野ではない。方針の変更もありかも?と思いましたが果たしてボスはどう思ったのやら。

さて、書く、と宣言した、なんとか滑り込みで申請を済ませた永住権です。アカデミアに所属する研究者が永住権を申請する場合、EB1かEB2のカテゴリになると思います。何も知らなければ何やそれ、ということになると思いますが、申請の方法には様々な方法があって、抽選、なんてのまであるくらいで、なるべく早く、より確実な方法で、ということになるとこれらのカテゴリ、ということになるということです。ちなみにEB-5まであるそうです。

EB-1/2にもさらに分類があるのですが、基本的にEB1は「優秀」であることが求められます。何人かに聞いた感じでは申請する側の書類次第な感じもしますが、求められるいくつかの基準を満たしていれば(あるいは満たしているように見えれば)いいのだそうです。最終的にこの「優秀」さは絶対的な基準があるわけではなく、そうと思えるような何らかの基準があればいいのだと思います。

いわゆるOutstanding Researcherというカテゴリ(EB1-2)は学校側(雇用者)の承認が必要で、学部等によってもその基準が異なるようです。知り合いの方はこのカテゴリで申請し、短期間で取得されました。私は、担当となる医学部のビザオフィスに問い合わせましたが、申請資格ギリギリ、ボーダーライン、ということで「も少し実績積んでね♡」と追い返されたのが約2年前。この辺は担当次第かな、というのが感想です。

一方EB2には二カテゴリあって、Labor Certificate(LC)がいるかいらないか、というのが大きな差です。LCは特定の条件を満たすアメリカ人労働者がいない、ということの証明のようなもので、対象となる人しか当てはまらないんじゃないか?というような募集要項で求人をし、他に対象者がいないということを証明しなくてはなりません。

LCさえ取得できればマスターもしくは学部卒プラス5年程度の実務経験で申請資格は満たされるようですが、このLC取得に時間も費用もかかってしまいます。そこでLCを必要としないもう一つのカテゴリがNIW、National Interest Waiverです。(永住権の申請に当たり、LCは)国益であるため免除、ということなんでしょうか。経済・医療・教育・環境などの分野でアメリカの国益につながる能力を有している、ということを証明することになります。分かり易い例で言うと技術系で軍事技術に役立つ、なんてのは最強でしょうね(笑)。

いざ、永住権を申請しようか、という段階で、学校(雇用)側の意向(サポートするかしないか)にかかわらず、LCなしで、となると超一流の人物ならEB1-1、そうでなければEB2-NIW、そんなところでしょうか。
by tomo_macintosh | 2007-03-10 18:25 | くらし